基本
消化器の不調だけでなくさまざまな臓器の不調、薬の副作用、精神的ストレス 等によって食欲が低下することがあります。また味やにおいの感じ方の変化などで食事がおいしくなくなり、「食べたい気持ち」がより抑えられることもあります。
対応
①原因を考えてみましょう。
何らかの病気など明らかな原因があれば、それに適した対応をしましょう。
②気分をゆったりもちましょう。
「食べなければ」とあせったり、食べることを周囲から強くすすめられたりすると、食べたい気持ちがより失われることがあります。そのような時は「何をどれだけ食べなければいけない」というルールにしばられず、まずは気分のよいときに食べられるものを食べましょう。
食事のヒント
①吐き気・おう吐、味やにおいの変化、下痢や便秘が原因の場合、原因に応じた対応を参考にしてください。
②「一汁三菜」などがんばりすぎず、まずは少しでも食べたいと思えるものを食べてみましょう。
③主食がキーとなることがあります。白飯や白がゆより、味のついたご飯、麺、パンなどが食べやすいことがあります。
④「のこさず食べなければ」という負担感を軽くするためには、品数を増やしてお皿に少しずつ盛り付けることがよい場合もあります。
⑤食べられないことが続くときは放置せず病院に尋ねるなどして、経口栄養補助食品も取り入れてみましょう。
たとえばどのようなもの?
・少量でたんぱく質がとれる
・少量でエネルギーがとれる
・のどごしがよく食べやすい
・汁物
・さっぱりした味
・はっきりした味 など
教えてくれた先生
医学博士・管理栄養士 鈴木礼子 先生